食支援は早めの介入が効果大!~多職種が使える栄養アセスメントツールのご紹介~

最近、嚥下評価のご依頼で『食べられなくなったからか来てほしい』というご依頼が立て続けにきています。


・退院後、退院時の評価通りの食事形態で支援できずに体重が減って、かなり嚥下機能状態が低下してしまったケース。


・様々な訪問介護サービスは入っていたけれど、認知症の影響で徐々に食べられなくなった。認知症の症状にに合わせた栄養を取る方法がうまくいかなかったケース。


どのケースも嚥下評価をして、嚥下リハビリを専門職に入ってほしいという依頼でした。ですが、どのケースも低栄養リスクが高リスクで、今の食事形態ではあっておらず、まず栄養を確保しないとリハビリをするのは逆効果。リハビリすることによって体を維持する栄養どころか、残っている筋肉を足りないエネルギーの代わりに使わないといけない状況でした。


『では、管理栄養士はなにができるのでしょうか?』

・栄養アセスメントと生活環境のアセスメントなどを行います。不足する栄養をどう取ればよいのか、取り巻く生活環境をみて調整します。市販品を活用するのか?家族や介護士へ調理指導するのか?何をすれば、少しでも栄養が改善し患者さんのQOLがあがるのかを考えます。


『どのタイミングで管理栄養士へつなげばよいのでしょうか?』

・早ければ早いほど良いです。まだ自立して色々出来ているけど、なんだか少しやせてきたかも?食べる量がへっているのかしら?遅くなればなるほど、以前のようには戻れない段階まで来ていることが多いです。


『なぜ早ければ早いほど良いのでしょう?』

栄養状態が悪いと足りないエネルギーを筋肉から使おうとします。立って歩くための筋力の低下により、ふらつきから始まり、転倒して車いす生活や寝たきりになったり、何気なく使っている食べたり飲んだりするための筋肉もいつの間にか落ちる事につながります。在宅療養中、気づかない間に体力(筋力)が落ちていってしまうことがあるのです。では、誰が栄養状態が悪いことに気づけばよいのでしょう。


『誰が低栄養に気づけば、よいのでしょう?』

その人を取り巻く支援の人たちです。管理栄養士はもちろん、ケアマネ、主治医、訪問介護士、訪問看護師、理学療法士、機能療法士、言語聴覚士、歯科医師、歯科衛生士など在宅で介入する方々です。(またデイサービスでも利用できると思います。)

最初から管理栄養士が介入出来ることは中々少ないので、是非つなげてください。


『では、どうアセスメントすればよいのでしょうか?』

アセスメントの方法がわかりません。ある程度知っているけど、このケースが管理栄養士につなぐケースかしら?


アセスメント方法と管理栄養士につなぐタイミングを手助けしてくれるアプリを先日知りました。管理栄養士が栄養アセスメントするのにも使用できます。


『今日ご紹介するアセスメントツールは、大塚製薬のぽけにゅー』


『食』からはじめる生活支援(大塚製薬のぽけにゅー)ぽけっといつもあなたのポケットに。アセスメントを通し、在宅療養生活の食・栄養課題の抽出・解決を支援。ケアの質向上を目指す、全ての専門職に向けたWebサービスです。


無料版と有料版があるようです。ホームページをのぞいて、是非体験してみてください。

そして、まだお元気なうちに低栄養改善への取り組みをしていきましょう!!

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